⑧充填工程

高精度×ハイスピード。滋賀工場の機動力を支える、スマートな充填システム

多様なニーズに迅速に応えるため、自動化された充填ラインが稼働しています。泡立ちを抑える独自のノズル設計と、重量センサーによるリアルタイム監視を組み合わせることで、高い生産性と精密な充填量を両立しています。

1.充填前の準備と品質維持

・最終ろ過(異物除去)の実施

充填直前に、製造工程やタンク内で混入した可能性のある微細な異物(塵、塗膜の破片など)を取り除くため、適切なメッシュサイズや材質のフィルター(ろ過材)を通してろ過を行っています。

・製品温度の適正管理

充填時の温度が高すぎると、溶剤の揮発や泡立ちの原因となるため、規定された温度範囲内で充填を実施しています。

・充填ラインの洗浄とコンタミ防止

製品や色の切り替え時に、充填機、ノズル、ホースなどのライン全体を標準化された手順で徹底的に洗浄し、前ロットの残渣による品質汚染(コンタミネーション)を完全に防止しています。

2.精度と効率

・正確な計量・充填

顧客要求や法令に基づく指定の容量または重量を、ロードセル(重量センサー)を備えた高精度の充填機で正確に計量し、過不足防止に努めています。充填実績データ(ロット、日時、数量)をシステムに自動記録し、トレーサビリティを確保しています。

・高速かつ安定した充填作業

充填ノズルの設計や泡立ち防止機構などを最適化し、高い生産速度を維持しつつ、液こぼれや泡の巻き込みといった品質不良の発生を抑制しています。

・容器の自動供給と検査

充填前には、専任の検査員による厳格な目視点検を実施し、容器に変形や汚染、異物混入が無いかを多角的にチェックし、品質基準をクリアした容器のみを充填ラインへスムーズに供給しています。

3.容器・表示と法規制遵守

・適切な容器の選定と密閉

塗料の特性(溶剤系、水性、反応性など)に応じて、耐薬品性や密閉性に優れた容器(缶、ポリ容器など)を新製品開発段階で適正試験した上で選定し、充填後の蓋締めを自動充填機で確実に行い、輸送中の漏れや塗料の品質変化防止に努めています。

・法規制・顧客情報ラベルの貼付

GHSや消防法などの法令に基づいた表示、製品名、ロット番号、製造日、正味量、安全上の注意などを記載したラベルを正確に貼付しています。ロット番号は、製造履歴の追跡に必須であるため、印字ミスや読み取り不能な状態がないよう徹底してチェックしています。

・危険物・特殊品目の管理

危険物や特定の有害物質を含む製品について、法令で定められた容器等級や表示を厳守し、充填後の取り扱い区分を明確に運用しています。

4.最終的な確認と出荷準備

・最終外観検査と出荷包装

充填・ラベリングが完了した製品に対し、液漏れ、ラベルのズレ・剥がれ、容器の損傷がないかを最終的に目視または画像検査システムでチェックしています。

・パレット積載と出荷管理

指定された方法でパレットに積載し、ラップなどで崩れを防止しています。出荷ロットと数量をシステムに記録し、倉庫への移動または輸送の手配を行います。