②色差計(カラーメーター)

塗料の「色」を数値で管理する

塗料の「色」は、製品の印象や品質を大きく左右する最も重要な要素の一つです。「色差計(カラーメーター)」は、塗料の開発から品質管理、そして納品後のアフターフォローに至るまで、色の正確さを数値で管理するために不可欠な測定機器です。

色差計の役割:色の「見える化」と「数値管理」

人間の目は、光の当たり方や周囲の環境、そして個人の感覚によって色の見え方が変わります。これに対し色差計は人間の視覚に代わり、光の反射率を測定することで、塗料の色を客観的で普遍的な数値データに変換します。

1. 開発・調色における活用

色差計

新しい塗料の色を開発する際や、既存の色を再現するために調色を行う際、色差計は以下の役割を果たします。

・目標設定

目標とする見本の色を測定し、その色を構成するLab値(国際的に統一された色空間の数値)を確認・ターゲット値として設定します。

・調色評価

試作した塗料の色を測定し、目標値との「色差ΔE」を算出します。この色差が許容範囲内に入るまで調色を繰り返し、効率的に正確な色を完成させます。

2. 品質管理における活用

製造ロットごとに色が安定していることを確認するために、色差計は中心的な役割を果たします。

・ロット間管理

製造された塗料の色を測定し、標準となるロットとの色差をチェックします。この色差ΔEが製品規格として設定した基準値(公差)の許容範囲内に収まっているかを確認することで、常に均一な品質を保ちます。

・色相・着色力の評価

特に顔料の採用においては、顔料自体の着色力や色相(赤み、青みなどの傾向)を数値で評価し、品質の安定性を確保しています。

3. デジタル解析による、理想の「色」の追求

製品開発において、色は単なる見た目ではなく、顔料の分散状態や着色力といった「品質の結晶」です。当社では、熟練の技術者による目視確認に加え、色差計による精密なデジタル解析を開発プロセスとして導入しています。わずかな色の差異を数値化(色差ΔE)することで、顔料が理想的な状態で分散されているかを厳密にチェックし、設計通りの鮮やかさや隠ぺい力を引き出します。この開発段階での緻密な分析が、製品化におけるロットごとの安定性へと繋がり、お客様の手元で最高のパフォーマンスを発揮するための基盤となります。

※当社では、塗料の開発設計時から、製造時の品質確認、調色時の精度再現性確認に至るまで、この「色差計(カラーメーター)」による厳格なデジタルカラーマネジメントを実施し、お客様に最高の「色」の品質と再現性をお届けしています。