理想の処方を設計し、色彩の「正解」を導き出す
塗料の性能や美しさを決定づけるのは、顔料がいかに細かく、均一に液中に溶け込んでいるか(分散状態)にかかっています。「小型分散機(ビーズミル)」は、開発ラボにおいて顔料の粒子をナノレベルまで粉砕・分散させ、最適な「設計図(処方)」を作り出すための装置です。量産前にこの小型機で緻密な条件出しを行うことで、高品質な製品の迅速な開発と、万が一の不具合に対する正確な原因追跡を可能にします。
小型分散機の役割
この装置は、ラボスケールの少量試作において、顔料が持つ本来の輝きと機能を最大限に引き出すための「最適な分散条件」を追求します。
1.理想的な発色と光沢の設計
顔料粒子を最適なサイズまで均一に解きほぐすことで、濁りのない鮮やかな発色と、鏡面のような高い光沢を持つ塗料の基礎処方を設計します。
2.機能性添加剤の最適分散
防錆成分やUVカット成分などの機能性粒子を理想的な状態で分散させ、塗膜全体でムラなく保護性能を発揮できる配合バランスを検証します。
3.不具合要因の再現と特定
「以前より色が薄い」「光沢が不足している」といった現場でのお困りごとに対し、ラボ環境で分散状態を再現。粒子レベルでの検証を通じて、分散不足などの真因を科学的に特定します。
開発・品質管理・検証への貢献
・「理想の色彩」をスピーディーに形にする
ラボ機での迅速な試作・検証を繰り返すことで、お客様が求める繊細な色合いや質感を、納得いただけるまで何度でもシミュレーションし、量産へと繋げます。
・確かなエビデンスによる安心の提供
不具合の原因が分散工程に起因するものか、ラボでの再現実験に基づいた客観的なデータで検証します。推測ではない正確な解析結果を提示することで、お客様のお困りごとを早期解決へと導きます。
・量産時のトラブルを未然に防ぐ
開発段階で分散のしやすさや安定性を徹底的に評価しておくことで、工場での製造時に起こりうる品質のバラつきを未然に防ぎ、常に安定した製品のお届けを実現します。
※当社では、この「小型分散機」を用いたラボ段階での厳密な条件検討を、モノづくりの起点としています。顔料一粒ひと粒の挙動まで見つめる緻密な設計と、不具合の根源まで遡る真摯な原因追跡を通じて、お客様が求める色彩を「確かな安心」とともに形にしてまいります。

