④カールフィッシャー水分計

塗料の「水分」を正確に測り、品質を管理する

塗料の水分含有量は、製品の安定性、硬化反応、貯蔵寿命、そして最終的な塗膜の仕上がりに極めて大きな影響を与えます。特に湿気に敏感なウレタン系塗料やエポキシ系塗料において、微量の水も許容できません。「カールフィッシャー水分計(Karl Fischer Titrator)」は、化学反応を利用して微量水分を0.01%単位の精度で迅速に測定する、品質管理の要となる装置です。

カールフィッシャー水分計の役割と重要性

この測定法は、水と特定の試薬が定量的に反応することを利用しており、塗料中の有機溶剤や固形分に邪魔されることなく、水分子そのものの量を直接測定できることが最大の特長です。

1.品質の安定性管理

貯蔵安定性の確保 : 塗料中に水分が混入すると、特に2液型塗料の硬化剤(イソシアネートなど)と反応し、ゲル化や粘度の上昇を引き起こす可能性があります。カールフィッシャー水分計は、原料や製品中の水分を厳密に管理し、長期にわたる安定的な品質を管理します。

2.硬化反応の制御

塗膜の性能:塗料の硬化反応に水分が関与する場合、その量が多すぎると反応が不完全になったり、硬化時に泡(フクレ)の原因になったりします。正確な水分量を知ることで、塗膜の欠陥を防ぎ、設計通りの性能を発揮させます。

3.原料受入検査

原料の品質管理:塗料の主要原料である溶剤や樹脂、顔料などに微量に含まれる水分を測定します。初期原料の水分を厳しくチェックすることで、製造工程に入る前の品質リスクを排除します。

品質管理への貢献

・高機能性塗料の品質管理

水分管理が生命線となる高機能性塗料において、科学的根拠に基づいた厳格な出荷基準を運用しています。

・見えない要因の可視化

目視では判別できない水分の挙動を数値化することで、ロットごとの品質のバラつきを排除します。

※当社では、この「カールフィッシャー水分計」を用いた精密な分析を通じて、塗料の品質を左右する「見えない要因」を完全にコントロールし、お客様に長期にわたる安心と信頼の製品をお届けしています。