⑥ヘイズメーター(濁度計)

塗膜の「透明度」と「内部品質」を測る

クリヤーコートなどの透明塗料において、ヘイズ(Haze:濁りや曇り)は、仕上がりの美しさや視認性に直結する重要な指標です。「ヘイズメーター(濁度計)」は、この塗膜の透明度や光の散乱度合いを客観的に数値化し、開発や品質管理において、透明塗料に求められるクリアな視認性と美観を高い水準で維持するために不可欠な試験機器です。

ヘイズメーターの役割:光の散乱を測定する

ヘイズメーターは、塗膜に入射した光がどれだけ内部で散乱し、ぼやけて見えるか(濁度)を測定します。単に光の透過率が高いだけではなく、光がまっすぐ透過する「クリアさ」を評価します。

1.ヘイズ値(濁り度)の測定

試料に光を照射し、透過した光の全量と、そのうち正面から 2.5°以上の角度で散乱した光の量を測定します。散乱した光の割合%がヘイズ値として算出され、この値が高いほど塗膜は濁っていると評価されます。

2.全光線透過率の測定

塗膜を透過した光の総量を示す「全光線透過率」も同時に測定します。透明性の基本となる指標であり、クリヤー塗料が持つ本来の透明感や、下地の意匠(メタリック感やパール感)をどれだけ鮮明に引き出せるかを客観的に判断するために重要です。この数値を厳格にすることで、濁りのない、深みのある美しい仕上がりを確かなものにしています。

品質管理への貢献

・内部欠陥の検出

ヘイズ値の上昇は、塗膜の内部で顔料や添加剤の不均一な分散、未反応の物質、あるいは微細な気泡などが存在することを示唆します。ヘイズメーターは、これらの内部的な品質異常を敏感に検知する手段として機能します。

・ロット間の安定管理

製造ロットごとにヘイズ値を測定し、規格値(公差)内に収まっていることを確認します。これにより、お客様に供給するすべての製品が一貫した高い透明度を保っていることを管理します。

※当社では、この「ヘイズメーター(濁度計)」による厳格な透明度管理を通じて、塗膜の「見えない品質」を追求し、お客様に最高のクリアな仕上がりを提供しています。