ご挨拶

経営理念と事業への思い
当社は創業以来一貫して、「良品質な塗料を通して、広く社会に貢献する」という揺るぎない経営理念を礎に、事業活動を続けてまいりました。これは単に高品質な製品を提供するに留まらず、塗料が持つ無限の可能性を引き出し、お客様の事業と社会全体の発展に寄与するという決意の表れです。
お客様の声は、私たちにとって最も大切な羅針盤です。その声に真摯に耳を傾け、現場の課題や潜在的なニーズを的確に捉えることで、個々のお客様にとって最適な製品はもちろん、最先端の工法までを一貫してご提案しています。この積み重ねにより、単なる取引関係を超えた、深い信頼で結ばれたパートナーシップを築いてまいりました。
私たちが目指すのは、常にお客様の「困った」を解決し、その成功に貢献する真のソリューション・パートナーであることです。塗料を通して、お客様の製品に新たな色と輝き、そして耐久性という「命」を吹き込み、より豊かな価値と持続性を社会に創造する。これこそが、創業時から変わることのない私たちの揺るぎない信念です。
事業の展開と製品開発
私たちの事業の主軸である自動車補修用塗料は、モータリゼーションの目覚ましい発展と共に進化を続けてきました。高品質かつスピーディな補修を可能にする製品群は、環境規制への対応、作業効率の向上、そして何よりも美しい仕上がりを追求し、常に市場が求める最先端の製品開発をリードしています。私たちは、自動車の「美しさ」と「安全性」を陰で支える役割を担っています。
また、専門的な技術が求められる工業用塗料や、社会の基盤を彩る建築用塗料の分野においても、独自の存在感を示しています。ここでは、画一的な製品ではなく、ニッチな市場や特殊な用途に対して、これまでの知見と独自の技術を融合させた独創的な提案を積極的に行っています。例えば、特殊な機能性を持たせた塗料や、未来の都市景観に貢献するユニークな色彩設計など、技術と感性を融合させた製品開発を積極的に推進し、新たな市場価値の創造に挑戦しています。
ESG経営と持続可能な社会への貢献
塗料は、自動車、建物、インフラなど、生産から消費まで私たちの生活環境のあらゆる場所で使用され、社会に大きな影響を与えます。当社は塗料メーカーとしての社会的責任を深く自覚し、ESG(環境、社会、ガバナンス)経営を事業活動の根幹に据え、持続可能な社会の実現に貢献します。
環境(Environment)への取り組みとして、VOC(揮発性有機化合物)やCO2の排出削減に大きく貢献する水性塗料などの環境対応型製品の開発と普及を最優先で進めています。これは、地球環境への負荷を最小限に抑え、次世代へ清らかな環境を引き継ぐという私たちの責務です。
また、社会(Social)においては、事業活動を通じた雇用の創出に加え、地域社会との連携を強化し、共に発展していくための活動を積極的に行います。そして、ガバナンス(Governance)の徹底により、コンプライアンスを遵守し、透明性の高い健全な経営体制を確立します。これらの取り組みを継続することで、すべてのステークホルダーの皆様から信頼される企業であり続けます。
次の100年に向けて
2027年、当社はおかげさまで創業100周年という大きな節目を迎えます。激動の時代を経て、今日まで事業を継続できたのは、ひとえにお客様をはじめとするすべてのステークホルダーの皆様の温かいご支援の賜物と、心より感謝申し上げます。
この100年という歴史を誇りとしつつも、私たちは未来へ視線を向けます。今後も社会からの要請に真摯に向き合い、変化を恐れず挑戦し続ける企業であるために、多様性を尊重する企業文化を醸成します。性別、国籍、価値観、経験といった「多様性」こそが、新しいアイデアを生み出す源泉です。社員一人ひとりが能力を最大限に発揮し、活き活きと働ける組織づくりを徹底することで、さらなる企業価値の向上を目指します。
すべてのステークホルダーの皆様から「この会社があって良かった」と深く信頼される企業として、次の100年へ向けて力強く邁進してまいります。
今後とも、引き続き変わらぬご支援ご鞭撻を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。

